今回、2024年にテキサス大学オースティン校を卒業し、香川県に本社を構える株式会社サンテックにマーケティング兼人事担当として就職した、Jelper Club会員の黄瑾瑜(Jinyu Huang)さんにインタビューを実施した。世界トップ大学の一つであるUT Austin(テキサス大学オースティン校)で広告学とビジネスを学んだ彼女が、日本の地方に本社を構える企業で活躍しているという事実は、ジェルパークラブに登録できるような世界トップ学生であれば日本中どこでもパフォームできる、ということを示す上で非常に重要なケースとなり得る。本記事では、黄さんの職場での経験、異なる文化下でのビジネス、日本の主要都市以外でのキャリア構築に関する黄さんのインサイトを記載する。
―― 簡単に自己紹介をお願いします。
Jinyu:黄瑾瑜(Jinyu Huang)と申します。テキサス大学オースティン校を2024年に卒業しました。学部での専攻は広告学、副専攻はビジネスでした。現在は香川県に拠点を置く製造会社「サンテック」でマーケティング兼人事担当として働いています。主に、企業の広報活動やブランディング、SNS運用、人事ブログの執筆、さらに社内ランチ文化を記録するユニークなプロジェクトも担当しています。仕事を通して、日本のビジネスのあり方を学びながら、大学で得た知識・スキルや多文化的な視点を活かしています。
―― 日本企業で働くことに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?
Jinyu:日本文化への興味は小学校時代に始まりましたが、具体的な道筋が開けたのは大学時代です。1年生のときに日本語を学び始め、UTオースティン校の日本人留学生と交流する日本人会に積極的に参加していました。その中で、ジェルパークラブ主催の「Japan Career Summit」という就職イベントを日本語の先生から紹介され、参加したのがきっかけです。
―― 現在の仕事について教えてください。
Jinyu:現在は企業の広報やブランディングに加え、人事業務にも携わっています。具体的には、企業ニュースの更新、採用イベントでの活動、国際的な候補者の面接などを担当しています。私たちの会社は製造業ですが、企業文化や多様性を重視しているのが特徴です。マーケティングと人事の両方を兼任することで、日本のビジネス文化をより深く理解できる良い経験になっています。
―― 日本の地方で働くことの難しさとやりがいは?
Jinyu:香川県のような地方で働くことは、東京のような都市とは異なり、日常的に日本語でコミュニケーションを取る必要があります。私の業務の90%は日本語でのやり取りですが、これがかえって日本語のスキルアップにつながっています。また、会社では就業時間内に日本語の授業を提供してくれるほか、文化交流イベントや研修も実施されるため、現地での生活や仕事に適応するのに役立っております。日本文化の色が強い環境だからこそ、ビジネス文化の本質を早く理解できるのが魅力だと思います。
―― これまでの経験で最も価値を感じたことは何ですか?
Jinyu:マーケティングのバックグラウンドを活かしながら、人事や日本のビジネス慣習といった新しいスキルを学べることです。新卒社員として、会社から大きな責任を任されつつ、必要なサポートも受けられる環境は非常にありがたいです。伝統的な日本のビジネス文化と国際的な視点が交差する職場は、ユニークで刺激的な学びの場になっています。
―― 会社はどのように国際社員を支援していますか?
Jinyu:地方の会社でありながら、社員の約20%は国際人材です。会社では、就業時間中の日本語クラス、文化交流イベント、社内懇親会など、多様性を尊重する支援を充実させています。さらに、定期的にダイバーシティ&インクルージョンの取り組みも行っており、文化的な敏感さを高める環境づくりがされています。このようなサポート体制のおかげで、国際社員も地方で安心して働くことができます。
―― 日本で働きたい学生へのアドバイスはありますか?
Jinyu:主要都市以外での機会に目を向けることをお勧めします。東京のような大都市は国際人材にとってアクセスしやすいかもしれませんが、地方ではよりユニークな経験や早い成長が期待できます。自分の殻を破り、積極的に日本の同僚と交流する姿勢が大切です。失敗を恐れず挑戦することで多くの学びを得られます。また、国際社員への支援が充実している企業を選ぶことが、成功の鍵になるでしょう。
ジェルパークラブは、黄さんのように日本でのキャリアを目指す意欲的な学生をサポートしています。当クラブでは、世界中のトップ大学の学生に対し、日本でのキャリア機会を提供するとともに、エクスクルーシブな情報の提供や会員限定イベントなどを開催しております。
日本でのキャリアに興味がある学生や、黄さんのような世界トップ大学出身かつ日本でキャリアを築いているメンバーと交流したい方は、ぜひジェルパークラブに登録してみてください。
(インタビュアー・編集:Jelper Club 編集チーム)
Comments